- ちぎり
- I
ちぎり【乳切り・千切り】(1)棒などを, 人の足裏から乳までの長さに切ること。
「刀の長さはつか共に~なるがよし/耳塵集」
(2)「ちぎりき(乳切り木){(1)}」に同じ。IIちぎり【契り】〔動詞「ちぎる」の連用形から〕(1)固く約束すること。 約束。「義兄弟の~」
(2)男女が肉体関係をもつこと。「一夜の~」
(3)前世から定まっている運命。 因縁。 宿命。「こうなるのも前世の~」
~を交(カ)わ・す互いに約束する。 特に, 夫婦になる約束をする。 契る。「さるべき筋に~・し/源氏(若菜上)」
~を結・ぶ(1)約束を取り交わす。 つながりを持つ。「この日の本の国に契むすべる因縁あるによりて/宇津保(俊蔭)」
(2)夫婦の縁を結ぶ。 また, 義兄弟の関係を結ぶ。IIIちぎり【杠秤・扛秤】〔「ちきり」とも〕「杠秤(チギ)」に同じ。「上方ははかり江戸では~也/柳多留 15」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.